小学校でくすりの正しい使い方講座を開催しました2014年01月16日 01:53

学校薬剤師会の業務活動報告 くすりの正しい使い方講座=小学校=                 

基本6年生対象に行う講座ですが、担当小学校では開始時期のタイミングにより5年生に講座を実施しています。今年度は、84名でした。
小学生へのおくすり講座

5年生に解るように、またちゃんと話を聞いてくれるような授業を行うにはどうすればいいのか試行錯誤しながら、現在の参加型の授業を行っています。
1)くすりの正しい使い方では
・自然治癒力とくすりの働き
・効果と危険性
・・・を中心に話します。実験を交えて、生徒に手伝ってもらいながら行います。最後に、「くすりを飲むときの7つの約束」をみんなで復唱しました。

2)薬物乱用では
・怖さと退避方法
途中DVDを見て、乱用の怖さを目と耳から学んでもらいます。
退避方法については、事前に担任の先生と打ち合わせを行い、先生に誘う側の役・・3パターン(友達・先輩・知人など)を演じて頂きました。誘われ役は、予め先生に選んで頂いていました。このロールプレーの時が一番盛り上がります。見ている生徒も選ばれた生徒も必死で先生の巧みな誘いにどう断ろうかと一生懸命でした。

今年も先生の協力の元、無事に講座を終わらせることができました。
将来、この講座を・・話を思い出してくれる事を願います。
                                      小野

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お薬講座を開催しました2013年11月15日 23:59

あおぞら薬局 宇都宮先生
本日(15日)、西淀川区役所の会議室において、西淀川区地域女性団体協議会が主催の学習会があり、あおぞら薬局の宇都宮先生が「お薬のお話」をされ、区内から25人が参加いただきました。 お話では、お薬の飲み方や保管方法、ジェネリック医薬品や健康食品など多岐にわたるテーマで、お茶と鉄剤を一緒に飲むとどうなるかなど、目でみてもわかる簡単な実験も交えた内容でした。

お薬の飲み合わせの注意を実演で説明
参加者からは、血圧とグレープジュースの併用や、ご主人がワルファリンを服用中とのことで、お話以外で注意すべきことは何かなど、多くの質問も寄せられました。



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西淀川区にブルーサークルの光が灯りました2013年11月14日 00:12

毎年11月14日は世界糖尿病デー。 糖尿病の現状を知ってもらい早期発見、早期受診による糖尿病患者の減少を願って、今年も西淀川区で「青い輪」が灯りました。「青い輪(ブルーサークル)」=世界糖尿病デーのシンボルマークです。
ブルーサークルが灯りました

西淀川区薬剤師会では「世界糖尿デー」に協賛し、西淀川区薬剤師会に加入の薬局で、尿糖検査紙「ウリエース」を無料配布(数に限りがあります)しています。 ※場所は阪神電車・姫島駅、交番横スペース。毎晩深夜0時頃まで点灯、3月中旬頃まで継続点灯。
姫島社会福祉協議会の方にご協力戴きました。一緒にパチリ。


世界の糖尿病人口は3億8200万人(全人口の8.3%)で爆発的に増え続けていおり、うち1億7500万人は糖尿病と診断されていないいわゆる糖尿病予備軍といわれます。 日本では成人糖尿病人口は720万人で昨年より10万人微増しており、世界ランクでは10位!と高い患者数を呈しています。

糖尿病人口の8割は低・中所得の国に集中しており、糖尿病は『豊かな先進国に多い病気』というイメージは誤りです。生活環境によっては誰でもなり得るのです。 糖尿病の発見と治療が遅れると、目、腎臓、神経に障害が起き、動脈硬化などの重大な合併症が起こりやすくなり、治療期間も治療費も大きくなります。 長期間体調が思わしくないという方は早めに受診するよう心がけて下さいね。

糖尿病を早期発見するためのカギとなるのは血糖検査です。気になる方は日頃から尿糖のチェックをしてみては如何でしょうか。もちろん食事コントロールと運動の励行は言うまでもありません。 糖尿病の増加が少なくなる足がかりになればと思います。
ブルーにサイトアップされた大阪城と通天閣(左上に小さく見えます)

世界糖尿病このディスプレイは西淀川区薬剤師会会員の日高先生の作品です。デーをよく理解されている様子が嬉しいです。 有り難うございました。


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第46回日本薬剤師会学術大会が大阪で行われ、発表・講演を行いました。2013年09月30日 01:39

この両日、全国から約15000人の薬剤師が大阪に集まりました。 学術大会では、製薬企業や、薬剤師会、薬科大学薬学など・・・薬にまつわる多くの場から講演、発表、シンポジウムが行われます。
薬剤師大会 大阪グランキューブにて

会場はもう人、人、人でいっぱい。多くの発表会場は満席で立ち見の状況で、会場から人が溢れだし中を覗くことすらできない会場もありました。 我々、西淀川区薬剤師会も学術大会で講演、発表を行いました。 ポスター発表は3大会連続で行っています。

◆分科会にて「支部薬剤師会ができる地域保健活動」と題して講演。
講演~「地域薬剤師会ができる地域保健活動」


◆学校薬剤師の部で口頭発表;「幼稚園における手洗い指導の報告」
口頭発表~「幼稚園における手洗い指導の報告」


◆学校薬剤師の部でポスター発表 ;「給食自主管理時における残留残渣調査とその改善策」
ポスター発表~「給食自主管理時における残留澱粉調査とその改善策について」


また、当薬剤師会は、長年の地域への保健活動の取組みが評価され、地域薬剤師会として唯一、日本薬剤師会より表彰を受けました。
西淀川区薬剤師会が表彰されました
表彰状です


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野外研修会で丹波市薬草薬樹公園を見学しました2013年06月06日 13:56

6月2日、大阪府薬剤師会の野外研修会で丹波市薬草薬樹公園に行きました。 この施設は丹波市山南町にあり,この地域で伝統的に栽培されてきた薬草をはじめ漢方で使用される薬草薬樹が約300種植栽されています。付随施設には薬草風呂や漢方薬に関する資料展示コーナー,薬膳料理レストランなどがあります。

丹波市薬草薬樹公園の神農さん像
そもそもこの地区には江戸時代にさかのぼる薬草栽培の歴史があります。天保11年,黄連(オウレン)という薬用植物の栽培が有益であると判断され,藩を挙げて栽培が開始されたといいます。その後,桑園の間作として栽培を広げ,製品は大阪道修町へ出荷され,薬種問屋街の市況を一時独占したほどだそうです。また,黄連の主成分であるベルベリンの含有率が他地域より優れており一層評価を得たそうです。  その後,黄連は重要作物として永く栽培されましたが,価格の変動等が原因で減少し,現在では薬草植物セネガと当帰(トウキ)の栽培が多いのだそうです。

園内の植物見学は老齢の職員さんが40分程かけて,雨傘を杖に,また指し棒に,巧みな使いこなし(?)で案内くださいました。80代半ばの年齢とは思えないお元気さです。緑豊かな土地で育まれて,よく体を動かされるお陰なのでしょう。「本当は引退しても良いのだが,なかなか自分の仕事を引き継いでくれる人がおらず困っている」,と仰っていました。
 
花を咲かせたトウキ

一面に生えるタイム・ロンギカリウス
園内の植物,まずは西洋ハーブとして,ローズマリー,パイナップルミント,タイム・ロ ンギカリウス,カモミール等々……手で葉を揉んで嗅いでみるとうっとりする清々しい香り。また,プランターなどでハーブ栽培してみたくなりました。
続いて,フキ,松,クチナシ,マンサク(止血作用があり痔疾等に良いそうです),甘茶,メグスリノキ,当帰(笠状に白い小花を沢山付けていて,葉を擦るとうっすら特有の甘い香りがしました),杜仲,芍薬,クロガネモチ(風邪,扁桃腺の痛みに効能があるそうです),杏,喜樹(樹皮から抗癌作用をもった成分が発見され,それを基に抗癌剤のイリノテカンが開発されました),クスノキ,山茱萸(未成熟果ができていました),アマドコロ,肉桂,枸杞,金柑,ザクロ(花は朱色に白縁で鮮やかな色彩でした),ミヤマシキビ(毒性をもつ,薫香料として使用),五味子,天台烏薬,等々……数多く見せてもらいました。また,花の多い時期に機会があれば訪れたいと思いました。

展示館に陳列された抽出器具や和漢薬の看板など
展示館では昭和初期の野草栽培風景の写真が掲げられ,黄連,サフラン,セネガなどを大規模に栽培されていたことが伺えました。ショーケースには明治から昭和初期の製薬機器である薬研,押切り,石臼,蘭引などが並びます。また,当時製薬業者も多くあったのでしょう。和漢薬の銘板や,薬の能書の版木が多数展示されていました。

お待ちかね昼食は,薬膳弁当をいただきました。古代米に魚や鶏肉,豆腐,海草など多 くの素材を使い品数の多い弁当でした。青紫蘇のジュースは香り爽やかで,生姜・クコ・ 朝鮮人参のスープは優しくまろやかな味で他の料理と共に非常に美味でした。

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