処方せんを薬局へ持って行ってからお薬ができるまで Q&A2019年03月16日 10:48

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先日、とあるラジオで、

あのさぁ〜
薬局屋さん行くやろ?
ほんならさぁ、「今日はどうされました?」って言われるやん?
あれ、なんなん?
処方せんみたら、鼻の薬とかわかるやん
なんなん?
なんの意味あるん?
話聞いてやで?
そっから、量多いなぁとか思ったとしてやで?
それで薬剤師さんが、量調節できる?
できんやろ?
なんで聞くん?
出来へんくせに聞かんでええやん
こっちはしんどいねん
とっとと薬だしたらええやん
なに?
ほんま、あれなんなん?

とメインパーソナリティの芸人さん

ゲストとアナウンサーの方も、

なんでですかね?
何も言わずに薬出したら、
愛想わる💦
ってなるからとかですかねぇ?
なんでなんすかねぇ?
量とかも変えれないですよね〜?
なんで聞くんですかねぇ?
と、おっしゃってるのを聞きながら、

薬剤師の仕事ってまだまだ理解されていないんだなぁ...
薬剤師の仕事に対しての広報活動が足りてないのかなぁ?
と、考えさせられました(´・_・`)

そこで、

薬剤師ってどんなことやってんの?
ってのを何回かに分けてお伝えしたいと思います🙋

まず初回は、処方せんを薬局へ持って行ってからお薬ができるまでの流れについてQ&A形式でお伝えしたいなぁと

かなり長くなりますが、最後までお付き合いいただければ幸いです(* ॑꒳ ॑* )

初めて薬局に行くと、問診票や初回アンケート票といったものを書いてくださいとか、質問されたりしませんか?

Q.さっき、病院で同じことゆーたがな...
書いたがな…
なんで同じことまた書かなあかんの...
さっき病院でゆーた、書いたんやからわかるやろ( ・᷄-・᷅ )?

A.病院、診療所、歯科などの医療機関と薬局は別医療機関ですので、患者さんが病院などでお伝えしていただいた情報は残念ながら薬局には伝わっていないですし、処方せんには患者さんのお名前、生年月日、保険情報とお薬しかのってないんです

Q.でも、名前、生年月日、保険情報が処方せんにはのってるんやから、それは見たらわかるやろ?
なんで名前から書かなあかんの?
なんで保険証見せなあかんの( ・᷄-・᷅ )?

A.お名前、生年月日、保険情報ですが、入力が間違えてることって結構あるんです💧
保険証を見せていただけると、そちらにお名前、生年月日、保険情報がのっていますので、書くのがご面倒な場合は、

それ見て書いといて、それコピーして書いといて(・∀・)

と、一言お伝えいただければ、保険証にのってない、連絡先、病歴、アレルギー情報など必要な箇所をこちらから確認させていただき、こちらで記入させていただくことも可能です🙂

また、なぜ保険証を見るのかですが、薬局も保険医療機関ですので、保険を使う以上、保険証の確認が必要となります
お手数ですが、保険証の提示を求められた場合はご協力お願いいたします🙇

Q.処方せん渡してから薬集めるだけやのに、なんでそんなに時間かかるの?
なんで、どうされましたか?とか、いちいち聞いてくるん...
ってゆうか、お医者さんが書いてる通りにだしたらええんちゃうん( ・᷄-・᷅ )?

A.まず、処方せんの入力に間違いがないか、
患者さんからうかがった病歴、アレルギー歴、副作用、他に飲んでるお薬、それ以外に、年齢や体重、性別などと、今日出てるお薬が問題ないかなどをチェックして、もし、そこで問題があれば、処方せんを発行した医療機関へ問い合わせをいたします

これを疑義照会と言うのですが、医療機関が立て込んでいたり、お医者さんが不在だったりすると、問い合わせに時間がかかり、返答がすぐにいただけないんです

問い合わせ方法も、医療機関によって、電話だったりfaxだったりで、faxの場合は電話よりも医療機関からの返答に時間がかかることがあります

返答がないと、お薬を作れないので、まず、処方せんに不備があると、そこでお時間をいただくことになっちゃうんです(´・_・`)

ここで、今まであった、印象的な疑義紹介をご紹介いたします

子どもさんに、10倍量のお薬が出ていたことがあり疑義紹介
そのお薬は、〇〇散と〇〇ドライシロップという製品があり、入力を間違えていたことが判明し、正しい量に訂正された

患者さんとお話していると、血圧のお薬が出るはずなのに、処方せんは、よく似た名前の乳がんのお薬だった

薬価収載されているお薬は、1万6千程度あるので、名前が似ていたり、
散やドライシロップ、シロップ、錠剤など規格が色々あったりするので、間違えて入力されてしまったりという事もあるようです

また、なんでどうされましたか?とか聞いてくるのかというのも、
薬剤師は、決して興味本位で患者さんからお話をうかがっているわけではなく、
先にも書いたように、薬局には病院のカルテ情報は伝わっておりませんので、出ているお薬と患者さんのお話から病気を推察することしかできません💧
患者さんからうかがったお話と、処方されているお薬に相違がないかとか、
前回お渡ししたお薬の効果や副作用の有無を確認するため、症状やお話をうかがっているので、ご協力いただけると幸いです🙇

このように、お薬ができる前にも色々とチェックし、
お薬ができてからも、取り間違い、はかり間違い、数量間違いがないかなどをチェック
それから、患者さんにお話を聞きながらお薬をお渡しするので、どうしてもある程度お時間かかってしまうのをご理解いただけると幸いです🙂

なるほど〜
でも、急いでる時はずっと待ってられないし、そんな時はどうしたらいいんやろ🤔?

という方もいらっしゃると思います

ご自宅の近所の薬局をかかりつけ薬局にされている方の中には、処方せんを出して、
買い物行ってくるから、帰りによるわ〜
とか、
お家に帰って、用事済ませてからくるね〜
とか、 家に帰っとくから、電話もらったら取りに来るよ〜🙂
と、声掛けしてから、ご自分の都合に併せてお薬を取りにこられる方もいらっしゃいますので、ぜひ、かかりつけ薬局のスタッフに一度ご相談ください(* ॑꒳ ॑* )

以上、すごーく長くなりましたが、

処方せんをを出してからお薬をもらうまでの間、いったい薬剤師って何やってるんだろ🤔?

というのを大まかにご説明させていただきました
お付き合いありがとうございました🙋
                           西淀川区薬剤師会 矢野
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